エネルギー環境の大変革
新興国経済の急成長と共に、原発政策見直し論の高まり、シェールガス／オイル革命、バイオ燃料含めた新エネ技術の進展などに伴い、世界のエネルギー需給構造と資源のアプリケーションが大きく変わろうとしている。
シェールガス掘削技術のイノベーションに伴い、将来的には米国の天然ガスの約半分がシェールガス由来になると予測されており、周辺産業含め、そのインパクトは巨大である。シェールガス革命の影響は、各方面に直接的/間接的に影響が顕在化しはじめている。（影響は、玉突き的に各方面に広がるとみられる）石油・化学メジャーはシェールガスからのエチレン生産プラントに積極的に投資していく方針を打ち出している。またシェールガス普及に伴い、需給バランスがタイトになることが予想される石油化学品（ナフサクラッカー由来のＣ４誘導品など）に対しては、ガスを出発原料とした合成技術の開発が活発に行われている。