企業トップマネジメントの成長戦略についての共通認識

成長戦略についての共通意識は…

1.リーマンショック以降、円高その他への対応で企業体質はかなり改善され、足元の株高と円安で一息ついた。そろそろ今日明日のことに加えて、明後日以降のことも考える時期だと思う。

2.自動車+ ICT、ヘルスケア・医療+ICTに代表されるように巨大産業同士の融合が進む中、技術のプラットフォームの動き・置き変わりが加速してきている。産業のデジタル化は同時に産業間の統合も意味する。今後はより統合的な視点での発想・戦略構築が不可欠。

3.デジタル化された産業内(またはアナログからデジタルに転換する産業内)では、一つの技術体系の破壊・転換が、比較的短期間にドラスティックに起きる(アナログカメラ・フィルム→デジタルカメラ→スマホ、既存携帯・PC→スマホ等)。日本企業は、殆どが大きな変化に対して受け身。小さな変化には敏感だが、大きな変化が始まっているときに鈍感。「木の変化は見つけるが、森全体の変化の始まりを見落とす」

4.3Dプリンターや次世代シークエンサーのようないわゆる破壊的イノベーションの進展も気になる。連続線上の成長戦略だけでは駄目で、今後の外部環境の変化についての深い洞察の上に立った、非連続な成長戦略の構築の必要性を強く感じる。

5.また、2020年時点での事業ポートフォリオを真剣に考えることが重要。今スタートさせて間に合うかどうか。戦う場所と戦い方(ビジネスモデル)の全体バランスを今後どうとるか。

6.ポートフォリオバランスを考慮するポイントは、以下3点。

コスト競争で勝ちきる分野と、技術や知財・規制その他の要素の総合で戦う分野のバランス化(コスト競争分野と技術・知財競争分野のバランス。スマイルカーブの下の部分だけで戦うことは避ける)

保有事業の景気オフェンシブ、景気ディフェンシブな産業ドメインのバランス化(これまで以上に景気や技術プラットフォーム転換によって受ける影響度が上がっている。大きな黒字と大きな赤字を繰り返す企業が増えている)

ビジネスモデルのバランス化(上流のみの事業と下流までのチャレンジ事業のバランス。多様な人材の保持、企業DNAのダイバーシティ維持・強化のためにも重要)

【企業を取り巻く10の環境変化】

【企業を取り巻く10の環境変化】

1主要産業の融合

付加価値のリセット・ビジネスモデル革新

R&Dのカオス化に伴う技術体系の見通し

異業種連携の推進

2第二次ICT革命

スマートデバイス(S)、ソーシャルネットワーク(S)、
クラウド(C)の進展、これに対応した戦略のデザイン
主要な産業とICT技術の複合化

3医療・ヘルスケア産業の変化

新興国における高齢化と慢性疾患増加

各国における医療費増大とその見直し

個別化医療・再生医療などの普及
今後10年間における医療の方向性

4エネルギー環境変革

エネルギー需給構造の変革を見据えた事業
ポートフォリオの再設計

資源地国における大変化
エネルギー環境の大変革

5地球温暖化

地球温暖化による異常気温、異常降雨降雪、
大型台風等の甚大な被害

異常気象の影響による建築物等の急速な劣化

6破壊的イノベーション

破壊的イノベーションとは?

7日本の政治経済環境の大変化

異次元の金融緩和を始めとしたアベノミクス及び、2020東京五輪(第4の矢)による国内産業へのインパクトと、同影響を踏まえた戦略の見直し

8グローバリゼーション産業の変化(新興国の台頭)

新興国の市場開拓

急速に勃興する新興国企業に対する同時的な対応・対処

9プロダクト・ライフサイクルの短縮化

収益最大化へのスピード対応
(①速い意思決定、②速い製品のマーケット・イン、③速いコストダウンの実現)

10技術の高度化・複雑化

開発効率の悪化

イノベーション実現に向けた外部連携の必要性

R&Dの確率マネジメントそのものの変革

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